6.特殊要因によるケース
(1) いわゆる欠陥住宅に該当する場合は価格は
低くなります。外壁や基礎の亀裂・雨漏り・結露
・排水不良等の事実が確認できる場合は、欠陥
住宅の可能性を調査する必要があります。欠陥
が甚だしい場合には、補修費用が発生する場合
もあります。
(2) 違反建築物に該当する場合にも価格が低くなる
ことが多いようです。違反建築物とは、建築確認を
受けないで行われた建築行為もしくは、虚偽の建
築確認により行われた建築行為に基づく建築物を
いうものとされています。例としては、用途制限に
反する建物・建ぺい率や容積率の制限を超過した
建物等があります。是正命令や使用禁止等の可能
性から、減価要因となります。
(3) 対象建物内またはその周辺において事件や自殺
等があった場合、その物件の価格は大きな影響を受
けます。特に地方圏では、売買市場が限定的で、生活
範囲も比較的狭いことから、物件価格の低下に与える
影響はより大きなものとなります。