市町村合併の影響

   

市町村合併の目的は合併の目的はもちろん、行政のサービス向上です。例えば、

特別養護老人ホーム・デイサービスの運営などで、小規模自治体では困難な上質

の安定したサービスが実現ケースもあります。しかし、実情としては財政問題が大き

な比重をしめています。いわゆる小泉改革で地方交付税の大幅な削減が行われ

ました。財政運営の不安から、市町村が政府の手厚い財政支援のうえで、合併を

選択したケースが多いようです。
    
   
いわゆる平成の大合併としては、平成15年4月の宗像市と玄海町の合併を皮切り

に、平成22年2月の八女市の5市町村合併まで、20件になります。宗像市や八女市

などは、この間に2回の合併を行いました。

市町村合併の生活への影響についてみると文化会館、図書館、スポーツ施設など

各種公共施設については、それまでは利用制限があったり、利用料金に差があるなど

した隣町の施設が同じ条件での利用が可能になったりしています。また、隣町に隣接

する地域に住む小学生が目の前に小学校があるのに、合併前は遠くの小学校に通学

していたのに、合併に伴う通学区の見直しにより、近くの小学校に通うことができた

ケースもあります。

今は土地の値段は全般的に下がっていますので、合併の影響で土地の値段が上昇した

ということないと思います。しかし、地域のイメージアップは土地の値段に今後は影響を与

えてくると思います。宗像市は旧玄海町と旧大島村と合併しました。旧玄海町にできた

道の駅は休日には渋滞が出来るほど、繁盛してます。また旧大島村は市営フェリーで10分

の離島ですが、釣りや海水浴、温泉など観光資源に恵まれています。ベッドタウンに住む

市内住民を引きつけることができれば、発展の余地があると思います。合併の成功例として

期待したいですね。