最近、福岡都市圏でも60~80年代に開発された住宅
団地の高齢化が顕著となってます。これらの住宅団地
内ではその約7割が60歳以上の高齢世帯であり、この
うち将来子供がその世帯に住む見通しのある世帯は約
3割という調査報告があります。平成25年の調査では、
全国で空き家は約820万戸、空き家率は約13.5パー
セントにのぼり、今後の対策がなければ、住宅地の約50
パーセント以上が空き家、空き地になるのではないかと
危惧されています。
空き家の発生には、建物の品等や立地条件により売却や
賃貸が進まないことに起因するもの。また、更地にすると
固定資産税の負担が大きくなることの影響もあります。
空き家の発生は、火事や火災、倒壊の危険性、衛生的問題
治安の悪化、景観の阻害など地域の問題にもなります。
平成26年に空き家対策特別措置法が制定されました。その
ポイントは下記のとおりです。
1.市町村による立ち入り調査が可能になった。
2.市長村長による除却や修繕などの指導、勧告、命令が
可能になった。
3.固定資産税の税制上の優遇措置から除外されることに
なった。
4.命令に従わなかった場合は行政代執行が可能となった。
福岡県をはじめ各自治体では、空き家の需要てと供給を
マッチングさせる「空き家バンク」を導入しています。是非
自治体のホームページを検索してみてください。